太田直樹のブログ - 日々是好日

テクノロジーが社会を変える

ヘルスケア業界で、ついに破壊的イノベーションが起こるのだろうか

1月30日に発表されたAmazon、バークシャー・ハサウェイ、JPモルガンが提携し、合わせて約100万人の従業員の医療費削減に向けて、ヘルスケア企業を共同で立ち上げるというニュース*1は、主要なヘルスケア企業の株価を5%ほど下落させる形で波紋を広げた。 The…

それはHYPEなのか、それともHOPEなのか

教育システムはどうなるのか、というテーマでThe Two Loopsについて書いた*1。これについて、いま、いろんな人と話をしている。そして、近い将来に、根深い対立があるかもしれないと感じている。例として、米国のチャータースクールのひとつ、Rocketship Edu…

岐路に立つマイナンバーカード

導入してから2年で1割*1という普及率のマイナンバーカード は、この先どうなるのだろうか。現在、交付申請は伸び悩んでいる。2020年のいくつかのシナリオ*2と逆算したアクションを提案してみたい。 シナリオ① 停滞:住基カードの二の舞 もっとも避けたいシナ…

電子行政で日本がイケていない構造と突破口(後編)

行政のデジタル化のグローバルな潮流をつくったのは、英国のGDS(Government Digital Service)という組織だ。米国のUSDSや18Fは、GDSに刺激されて出来たし、最近、日本からたくさんの人が視察に行っている(その成果はいつでるのかな...)。 このWorking at…

電子行政で日本がイケていない構造と突破口(前編)

電子政府は2001年から国の重点政策課題とされているが、関心を持つ人はとても少ない。ただ、顕在化しているところではビジネスのし易さについては明確にマイナスになっている。近い未来でいえば、子供の孤独など横断的な課題への対応力などで、大きな差がつ…

「教育改革」のゆくえ

最近、教育改革は教育から入らない方がよいのではないか、と考えている。新しいシステムは、いろいろなオルタナティブがひしめいていて、まだ混沌としているけれど、おそらく見えてきているのは「自分で学んでいく、しかもそのやり方はさまざま(self-direct…

2017年のまとめ

2017年は、僕らが「多分後戻りのできない分岐点」にいて「けれどそのことの自覚が難しい」中で「自分なりの問いとアクション」が見えた年だった。未来への投資が削られる国に、未来はない。国家は立ちすくんでいて、それほど遠くない未来に世界を動かしてい…

Fast alone, Far together - 1人だと早く、一緒だと遠くへ

官民データ法の勝手ガイドラインを作るキックオフを行った。年末の平日昼間に半日を費やすワークショップに、行政・企業・大学といったセクターを超え、しかも各地から参加者があった。 時を同じくして、都道府県の計画がパブコメに出されている。それを踏ま…

僕らは都市と共に滅びていくか、それとも。。。

「(A)都市と地方の格差の拡大は、あらがえない法則に従っている」ということ。もう一つ「(B)ただし、それはどうやら持続可能ではない」こと。「より少ない資源でより多い成果を出す」のが都市化になる。だから、人類社会の未来は都市化にあり、「地球の…

2017年に学んだ33のこと

中国人から見ると、日本の街は20世紀に見える。話題になった記事はこれだけど、日本の有識者も同じメッセージを発信しだした。最近のは例えばこれ。 ただ、もう中国アゲの記事はお腹いっぱいで、サゲの記事は食あたりしそう。 6月末時点で、世界にユニコーン…