週末、さん喬をテレビで観て、ふと鈴本の予定を見ると、なんと「権田楼 長講10夜」とあるではないですか!4月はかなり凹んでいた私。ここはひとつ、「笑う門には・・・」という思いで、上野に足を運びました。
仕事に一段落つけて、着いたのは6時半を回っていました。入場料をまけてくれないかなあ、と思いつつビールを買ってホールに入ります。GW中ということもあって、かなり盛況です。
笑かしてくれました。結構笑ったのは、喬太郎。まくらの「コロッケ蕎麦」だけでもお腹が痛い・・・。この人は新作と古典の両刀ですが、今夜は「ちりとてちん」。いやみで、しったかぶりの竹さんに、腐った豆腐を食べさす噺です。喬太郎にかかると、「ちりとてちん」は台湾の名物になっています。知ったかぶりの竹さんは、「いやあ、台湾にいた頃は毎日のように食べてたよ。よく手に入ったねぇ」と。こういう噺だと、喬太郎のオーバーアクションが見事にはまります。汗だくでの熱演、本当にありがたい。
そして、トリは権田楼。演目は「宿屋の敵討」。時間はまだ8時、たっぷりあります。今日はマクラは短めで、気合を入れて噺へ。宿屋に隣り合わせに泊まったお侍と江戸からきたお調子もの三人組。このうちの1人は、実は侍の敵討の相手だった・・・。情けない人を演じると、権田楼はいいですね。情けない表情がなんともいえません。
小腹がすいたので、また「珍満」に寄ってタンメンを食べました。まあ、ごく普通のタンメンなのですが、寄席がはねてから行くとなんか和むのです。