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太田直樹のブログ - 日々是好日

テクノロジーが社会を変える

デジタル家電の未来は明るいか?

松下電器のCTOである古池さんのインタビューを興味深く読みました(日経エレクトロニクス、2005年9月12日号)。テーマは松下電器の将来です。

大きさを生かして、水平分業に優位に対して立つ
一言でまとめると、これがメッセージでしょうか。方策としては、部品・組み立て・サービスの垂直統合と、製品間の「横の」シナジーを活用するというものです。具体例として、垂直統合として、デジカメのLUMIX、横のシナジーとして携帯電話やDMD-RAMを挙げています。技術戦略としては、非常に具体的で説得力があるお話です。

ただ、少し引っかかるのは、それが、急激に値下がりするデジタル家電事業に対しての解になるのか、という点です。すべての部品が絶妙に垂直統合されたデジカメは、確かにシェア争いでは、水平分業のプレーヤには勝てるでしょう。でも、○○万画素、○倍ズームというようなデジタルな(数字にできる)価値は、どんどん陳腐化して、価格が下がるのが現実です。また、横のシナジーとして、どんどん機能拡張する携帯電話にしても、グローバル市場では存在感は小さく、収益もあがらない状況です。どうも、これでは、デジタル家電の未来が明るいようには思われないのです。

では、どうすれば良いのでしょうか。これまで、少しここでも考えてきましたが、「生活ビジョン」「形のないものに価値を見出す」。こんなあたりを、私もうろうろしている状況です。難しいですね。