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日々是好日

テクノロジーが社会を変える

来年の宿題


今年は本当に忙しい年でした(まだ終わっていませんが)。いろんな人に助けられ、心に残る縁もあり、いくつかのことを達成はしたものの、ダイヤモンド・ハーバードビジネス(DHBR)の『「公器」の経営』を読み、ああ、とため息をついてしまいました。

直接の理由は、社会とビジネスの二元論を超えようと進めている書籍の執筆が、夏から止まっていること。ここまで叱咤激励していただいたDHBRの岩崎さんにまったく申し訳ないだけでなく、こういう状況になっている自分の力の無さに、我ながら愛想がつきそうです。

そして、ポーターの論文「競争優位のCSR戦略」へのやりきれなさです。生意気なもの言いですが、よくできた論文だと思います。いまのCSRは曖昧で受動的であると断じ、バリューチェーンの観点から競争優位につながる「能動的CSR」を考える枠組みを提示するロジックは説得力があります。しかし、これを21世紀の企業のフレームワークとすることには抵抗があります。

岩崎さんも編集部のブログで、「この論文を金科玉条にするのはいかがなものかと思う」と言っています。

ただ、ポーターのフレームワークに匹敵するようなものを提示できないとだめなのだろうと思います。

この号の「社会とともに」という、公器としての企業を追求した日本の13人の企業家の特集は読み応えがあります。が、これらは成功者の物語であり、これからの企業家にとっては、ある種の指針にはなっても、実践的なフレームワークは見えてきません。

そのフレームワークは、日本から生まれる可能性が十分にあると思います。昨年、ソーシャルニーズを核に企業理念を見直したオムロン、先月「町いちばんの企業」と2020年ビジョンを定義したトヨタ・・・。

わたしなどがしゃしゃり出るレベルを超えたテーマとちゃうのと、自分へ言い訳する声が心の中で聞こえてきます。でも、自分ができることを地道にやっていきたいと思います。

来年に大きな宿題が残りました。