経営と戦略
アップルのiPhoneのCMが全米で始まっています。うーむ、触ってみたいですね、このインターフェース。むちゃくちゃ気持ちよさそうです。 iPhoneのTVコマーシャル http://www.apple.com/iphone/ads/ アップルがさらに仕掛ける異種格闘技 http://blog.goo.ne.jp…
隔年で早稲田大学のMBAで講義をさせていただいています。授業は7時からなのですが、受講生は社会人が圧倒的で、貴重な時間を投資している分、真剣味があっていろいろと学ぶことがあります。 やる度に、7割は固めの内容にして残りは実験的なことをやるのです…
アベグレンさんが亡くなりました。BCGの創立メンバーのひとりで、BCG東京オフィスの初代所長です。日本的経営の強さについて、まだその兆しが見え初めた60年代から世界に向けて発信していた方で、「終身雇用」「年功序列」「企業内組合」が日本的経営の3本…
先週から今週にかけては、私が専門とする情報通信分野で様々な動きがありました。それぞれについて、いろいろ突っ込んで議論できるポイントはあるのですが、ざっとまとめると以下のようなところです。 菅総務大臣の「ICT改革促進プログラム」 http://it.nikk…
夏から大前研一さんのビジネスブレークスルー(BBT)のCS放送に出る予定です。今日プロデューサーの方と打ち合わせをしました。もっとも、大前さん主催の企画会議でプレゼンして通らないとダメだそうで、落ちてしまうかもしれませんね・・・ 実は、BCGの内田…
少し宣伝です。ダイヤモンド・ハーバードビジネスの「クリエイティブ資本主義」という特集に、拙稿「LLP革命:ピラミッドの外の力を活用する」が掲載されました。今準備している本の背景となる考えを整理したものです。 これからの会社組織の輪郭は、ピラミ…
今週も仕事に押しつぶされそうな危機一髪の一週間でした。とか言いつつも、SecondLifeでパチリと写真を撮ったり、飲みにいったりもしているわけですけれど。そんなやや気持ちがササクレだってきた週の後半、先日ISLでお会いした川合アユム氏から封筒が届きま…
BCGでは産業別にグローバルな研究組織があるのですが、年に1回の情報通信とハイテクの研究会があり、オスローからマドリッドに飛びました(途中トランジットがきつくて、私は何とか辿りついたのですが、預けた荷物が置き去りになって大変でした・・・)。 各…
何故だか分かりませんが目が回るように忙しい状況が相変わらず続いております。各方面に多大なご迷惑をかけておりまったく申し訳ない気持ちでいっぱいです。今朝家を出るとき妻から「突然死しないように」と真面目な顔で言われる始末。 そんな中、昨夜はダイ…
アップルが携帯電話に参入。2008年には世界10億台携帯市場の1%にあたる1000万台を狙う。今年の年初はこのニュースで大いに盛り上がりました。まずは下のウェブサイトでiPhoneのインターフェースと体験してみてください。 http://www.apple.com/iphone/ iPho…
先日、ニコニコと説教された内田さんが新しい本を書くにあたりブログを開設しました。お題はデコンストラクションの後に来る世界ということで「異業種格闘技」というものです。分かりやすい例で言えば、銀行vsコンビニvs携帯。5年前は、そういうこともあるか…
(記憶にないので、多分)初めて「モデレーター」なるものをやりました。お題は、「モバイルワークスタイルが変える企業戦略」です。 http://www.asahi.com/ad/clients/mws/ 講演は何度もやっているのですが、パネルディスカッションは勝手が違いますね。段…
先日飛び入り参加した社会起業家コンペのSTYLEの1次選考通過者のプレゼンテーションに行ってきました。夜便でシンガポールから帰ったその足で、土曜の朝から夕方まで参加したのは少々きつかったのですが、社会イノベーションが生まれつつある現場はとても熱…
稲盛和夫さんの本、『生き方』を読んでいて改めて目に留まった箇所があります。 それはそうと、この本は読むたびに感想が変わるのです。すごく勇気づけられることもあれば、反発したくなるときもある。今はどちらかと言えば後者でしょうか。 哲学や原則を貫…
ETICが主催する社会起業家のビジネスプランコンペ「STYLE」に顔を出してきました。ETICはここでも何度か紹介したかと思いますが、起業家の育成を通じて社会イノベーションを目指す、恐らく現時点では日本でもっとも活発なNPOです。 (案内を送ってくださった…
ちょっと風邪でダウンしてしまって間が空いたのですが、ダニエル・ピンクの「フリーエージェント」のつながりで、「信頼」について考えるために手に取ったのが本書です。どこかの雑誌か新聞で、山岸さんの主張のいくつかは知っていたのですが、今回、きちん…
「グローバル競争」というテーマで、最近経営者の方と議論をすることがめっきり減ったように思います。思い起こせば90年代には、「グローバルスタンダード」や「大競争時代」という言葉が飛び交い、その少し後には「これからは中国だ」という威勢のいい声も…
日経ビジネスオンライン(NB Online)にグーグルが2000億でユーチューブを買収した件について記事を書きました。詳しくは記事を読んでいただければと思いますが、さっそく興味深いコメントをもらいました。 NB Onlineの記事 http://business.nikkeibp.co.jp/…
「フリーエージェント社会の到来」は、「ハイ・コンセプト」の著者であるダニエル・ピンク氏が数年前に書いた本です。著者は元副大統領の首席スピーチライターで、プロローグがいきなり「もっと違う種類の仕事を探したほうがいいと気づいたのは、もう少しの…
「市民記者」を売り物にしたオーマイニュース。記者は順調に増えているようですが、なかなか大変な船出のようです。正直なところ記事の質があまり高いとは思えないですし(失礼)、記事に対するコメントも編集部に対する不満が多くてあまり建設的なものには…
先月と今月の『ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー』に興味深い論文があります。まずは、同誌9月号で、GEのCEOであるジェフリー・イメルトが語る「有機的成長のプロセス」です。 GEといえば「シックス・シグマ」がよく知られていますが、「シッ…
高級車や高級オーディオなど団塊世代のこだわりを捉えた商品で向こう3年くらいは盛り上がるかと思います。しかしその先、市場は大きく変わるのではないかと私は考えています。 団塊世代のオヤジは、日本の経済発展を満喫する最後の世代になります。 1人あた…
テレビ東京の朝の番組「モーニングサテライト」の取材を受けました。三菱電機のオーディオブランド「ダイヤトーン」が復刻され、1本105万円のスピーカーが売れている、他にも復刻ブランドがいろいろ出ている、どういうことかというお題です。 個別のブランド…
HBSのクリステンセン教授の「イノベーションのジレンマ」の位置づけを、儲けのしくみ(価値提供と価値連鎖)から考えてみましょう。案外すっきりはまると思います。 まず、価値を機能的価値と心理的価値に分けます。クリステンセン教授が著作の中で告白して…
米国を中心とする企業戦略には大きく2つの派閥があります。ひとつはHBSの大御所ポーター教授のポジショニング論。もうひとつはオハイオ州立大学のバーニー教授が唱えるリソースベース論です。両者は直接、間接さまざまなところで論戦を行っており、2001年5…
ISLの野田さんに頼まれて、8月に30代向けコースで戦略についてセッションをすることになりました。私が午前の部で、午後はミスミの三枝さん。おまけに、「戦略のBCG」として面白いものを、というありがたいダメ押しのプレッシャーつきです。で、つらつら…
ついにWeb2.0が週刊誌で特集されるまでになりましたが、大きな可能性を感じる反面、混沌としたウェブ世界の影の部分について最近よく考えます。 例えば、グーグルの検索結果。上位にくる「有用な」情報にはさまざまな判断基準があっていいと思います。ただ、…
私が属するBCGから興味深いレポートが出たのでご紹介します。BRICsに代表されるRDE(Rapidly Developing Economies)の注目企業100社の戦略を調査したものですが、考えてみるとここ数年、景気が悪い中ですっかり日本企業ではグローバリゼーションの熱が冷め…
ISLで6名の将来の経営リーダーの方々とゼミ形式で毎月セッションをやっています。テーマは自分が社長になった際の就任演説をつくりあげるというものなのですが、6名の方がいるのはそれぞれグローバルを代表する企業なので、回を重ねるごとに、議論は今日の経…
BCGでは3年ほど前から、慶應ビジネススクールと提携して「戦略コンサルティング講座」というコースを開いています。私の担当はイノベーションです。昨年までのアークヒルズから、六本木ヒルズへ場所を移し、地上49階の「天空の図書館」のような場所でセッシ…