太田直樹のブログ - 日々是好日

テクノロジーが社会を変える

このイメージを共有したい | 官民データ法からデジタルファースト法へ進んでいくのだけれど

最近、電子行政*1の加速を目指す経産省のデジタルトランスフォーメーションオフィス(DXオフィス)の求人*2が話題になった。1名の募集に500名のエンジニアが殺到したらしい。

今年度、都道府県や市町村で作成される官民データ活用推進計画*3は、互いに様子見をしながら、まったりと進んでいる。課題意識が高まっている政府では、「デジタルもOKではなく、デジタルが原本」というデジタルファースト法を、秋の臨時国会で成立させることを目指している。なのだけれど、認証やポータルの機能を提供する(はずの)マイナンバーカードやマイナポータルは、離陸に苦労*4している。

経団連からは「デジタル省が必要」という提言が出されたり。。。

ルールやハコが不要だとは言わないけれど、利用者視点を徹底し、過去のレガシーに向き合う、極めて具体的な挑戦を積み上げていきたい。そのイメージとして、共有したい事例がこれ。

medium.com

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米国のUSDS*5から12名が、Code for Americaのサミットに参加するという話。それぞれのテーマが実に魅力的。例えば

  • ヘルスケアにおいてデータとヒトがどのように動いているのかを明らかにして、シビックテックを使って改善案をプロトタイピングする。
  • 食料供給のプロセスを省庁横断で見渡し、その中で移民の就農プロセスを再設計する。
  • 国防省におけるオープンソースの課題を共有し、シビックテックの参加について議論する。

など。日本でもCode for Japan*6が面白いコミュニティになりつつあるけれど、数年後にはこの例を超えるような取り組みが生まれている、としたら今何が出来るだろうか。