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日々是好日

テクノロジーが社会を変える

What they teach you at Harvard Business School

Pod Castで愛聴している番組のひとつに、BBCの"Peter Day's Business Worldがある。その中で、タイムリーなトピックで話題になっている本、What they teach you at Harvard Business Schoolの著者へのインタビューが面白かった。

実はこの本は未読なのだが、インタビューを聞いてると、アメリカのパワーリーダー、ゴールドマンサックス、GE、大統領、世界銀行の頭取などを輩出しているHBSの意義について問いかける本らしい。

この本はアメリカでは上の題ではなく、"Ahead of the curve"というタイトルで販売されている。HBSはクラス内での過酷な競争で知られているが、最初の方の授業で「君たちはもしかすると試験でビリになるかもしれないが、それでも世の中から見るとベルカーブ(正規分布)の右端にいるエリートなんだ」と言われるらしい。Ahead of the curveの所以だ。

しかし、著者のPhilipはこう言う。"Comparison is the death of hapiness (人と比べた途端に幸せを感じなくなる)"。エリートとしての競争って何の意味があるの、という訳だ。資本主義に対して疑問が呈されている中、これは意義深い問題提起だと思う。

そういった中、私なりの著者の主張の理解はこうだ。HBSは実務家を育成するには「数字」に偏りすぎている。数字が真実を欺くのは、今回の金融危機、少し古くはエンロンなどを見れば明らかだろう。また、世界を変えるリーダーを育てるには、「競争」に毒されすぎている。本来は自分の中に「Principle(原則)」をもつべきだ。

ふと、最近お会いした叩き上げの在阪企業の社長とのやりとりを思い出した。世界的な経済危機の中どのような経営をしていくのか、というような話だったのだが、「私はあんまり数字を信用していませんねん。しかし、何度も景気があがったりさがったりするのを経験して、世の中がこう動いているという考えはもってます」と、独自の見方をお話いただいた。

興味深かったのは、ある新事業についての構想をお話しされていたときのこと、ある大手企業の成功した商品ことをとりあげて、「何か腹がたちますやろ」とおっしゃった。もちろん、半分は照れ隠しで、ここにもその社長なりの生活者に対しての思いがあるのだが、こんな反骨精神から面白い商品や事業は生まれるのだな、と思った。

私がお手伝いしているISLの経営者ゼミは、今年は多様な顔ぶれで、いろんな視点から議論が深まっている。来週で最終セッションを迎えるが、独自の世界観やプリンシプルと出会えるといいな、と思っている。