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日々是好日

テクノロジーが社会を変える

社会起業家の卵達と ラウンド1

ISLでは、今年、社会起業家向けのプログラムを立ち上げた。何年も野田さんを中心にいろいろ、それこそ一体何を議論しているのか分からなくなるくらいに議論してきた取り組みである。
 
そんな思いのあるプログラムを若い二人のスタッフに任せて、野田さんご自身は、ときどき心配そうな(あるいは苦い)表情をして、陰で様子をみている。口は挟まない。

プログラムには40名弱のアソシエイトと呼ばれる、社会起業家の卵が参加してる。3分の1くらいは実際に起業している。残りは準備中、あるいは考え中といった人達だ。バックグラウンドは多彩だ。ちなみに、元BCGコンサルタントもいる。

柱となるのは、ビジネスプランの作成だ。起業している人は、次期プランを作る。コースの期間中は「チューター」と呼ばれる人達が、それぞれ数名と併走する。プラン策定のために、いろんな視点からセッションが組まれている。ATカーニーの山本さんと私で、ビジネスプランにおける、value propositionとvalue chainを中心に、セッションを2回することとなった。

生意気そうなやつ(失礼)が何名かいるのがいい。コンサルティングファームのMDだろうが、それが何か、というのがよく見える。

コンサルタントがよいビジネスプランを書けるというのは、誤解を恐れずに言えば、半分は嘘だと私は考えている。実際、起業前にビジネスプランを識者(含むコンサルタント)が評価し、実際その評価通りに成功・失敗が分かれたかというと、そうはならない。だから、彼ら・彼女らの態度は半分は正しい。

将棋の羽生さんの『決断力』という本がある。その中に、ある局面で考えうる100手のうち、97手を瞬間的に捨てる、という一節がある。一級のコンサルタントは、そこまでの精度はないが、10の戦略オプション、あるいはビジネスプランのうち、うまくいきそうにない7つはすぐに判断できる。

それは戦略の相当部分が「パターン認識」で判断できるからだ。ある視点、考えが足りなかったり、ズレていると、パターンが悪いのですぐに分かる。アソシエイトのビジネスプランのほとんどは、今の時点で言えば「箸棒」だ。ただ、つまるところ、戦略は「アート」である。創造力が必要だし、感動するストーリー(あるいはビジョン)も欠かせない。これらは起業家が自分でやるしかない。それくらいに割り切って、しかし、真剣に「パターン認識」、将棋で言えば定石の研究に取り組んでみてはどうか。

漠然とした肌感覚だが、東京は「ぬるい」と感じることが多い。特に若い人にそれを感じる。もう1セッションある。そこで少しでもひりひりする感覚を持ちたい。

最近のISLについて

 またISLのゼミが始まる
 http://blog.goo.ne.jp/kozatori7/e/d86a93f34ab121ed1d1a7d7efc78af34
 ISL総会(2008年)で世界の行く末について考える
 http://blog.goo.ne.jp/kozatori7/e/ea83513216a32e9ee7c40d2b60f3da18
 ISLゼミ終了(2008年)
 http://blog.goo.ne.jp/kozatori7/e/63b5456b18abc2d71c608ce7c659f6fb