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日々是好日

テクノロジーが社会を変える

現場力を考える@産業技術記念館


わたしが働くBCGの若手が企画した勉強会で、名古屋にある産業技術記念館に行ってきました。ここは1994年に「ものづくり」をたくさんの人に伝えるために、トヨタグループが総力をあげて作った博物館です。

もう200万人が訪れているということですから、機会があれば足を運んでみてください。何か得るものがあると思います。わたしが感じた特徴をお伝えするならば、まず、「きちんと見ることができる」こと。トヨタの工場は2回ほど見学したことがありますが、ひとつひとつの機械、工具、あるいはボルトを正確に4つずつ出す入れ物にいたるまで、あるときは実演してもらい、またあるときは自分で試し、これほど堪能できる博物館はないと思います。

もうひとつ、「自動化」や「JIT」というトヨタのものづくりの「哲学」を自動織機の時代まで遡って理解できること。これもグループが総力をあげて集めた貴重な映像、機械、ストーリーがあるからこそできることでしょう。

考えたのは2つ。まずは「現場力」というものが、どれだけ普遍的に他の企業で重要になるか、もっと言えば、活用可能かということ。これについては、『現場力を鍛える』の著者である遠藤さんが、ビジョン(WHY)、競争戦略(WHAT)、オペレーション(HOW)の3要素の1つとして整理しています。

5W1Hで語るならば、わたしはリーダシップと組織(WHO&WHERE)に興味があり、かつ重要だと感じています。実はあまりHOWは得意ではありません。先日の大前さんのコメントは時間軸(WHEN)に関わるものが多かったですね。

ただ、トヨタについて言えば、WHOとWHEREも一家言ありそうです。実際、トヨタ方式をコンサルティンするOJTソリューションズという会社があるのですが、そこで言われているのは「しくみ」AND「人づくり」です。

OJTソリューションズがいう「職場管理」には、「人事管理」「人材管理」「活性化」「5S」「コミュニケーション」の5つがあるのですが、これらについてはもう少し掘り下げてみようと思っています。

もう1つは、現場力/オペレーションが大事だとして、それによる優位性がグローバルでどこまで通用するのか、ということ。

これはあくまで直感的ではありますが、金余りによるM&Aなどによる成長は一時のことで(M&Aは手段としては定着すると思いますが)、オペレーションの強みが攻めや守りでより重要になる時代が遠からずくるように思います。

実際、トヨタの方のお話しを伺っていると、20年、30年、場合によっては50年という時間軸で議論する場合があり、これはひとつの例に過ぎませんが、物事を判断する軸がこうも違うのか、と考え込むことがあります。

家に帰ってから、一般の書店では売られていない(こういう宣伝文句にはついつい・・・)という『劇画 豊田喜一郎』を買ったのですが、夢中で2回読みました。

いや、感動しました。