インスタントラーメンって深い
昔ほどは家でインスタントラーメンを食べなくなったのですが、今日、日清食品の安藤社長のお話を聞き、インスタントラーメンって深いなあと改めて思いました。
このブログでも何度か書きましたが、私の属するBCGは、国連世界食糧計画(WFP)を支援しています。(通常、仕事のことは書けないので念のためお断りします。)
BCGの支援に関するWFPのホームページ
http://www.wfp.or.jp/cooperate/pr.html
今日はWFPの方々と安藤社長のところに伺いました。インスタントラーメンが災害時の支援物資として活用されていることは以前から知っていました。しかし、初めて知ることも数多くありました。
・食糧としての栄養のバランス(炭水化物、脂肪、たんぱく質など)がいい
・料理するのに必要なエネルギー(何とか値というらしいのですが)が低い
・含有水分が少なく、腐敗しにくいので、貯蔵しやすい
・軽くてかさばらず、輸送しやすい
など、食糧として極めて優れているではないですか。ラーメン万歳!
また、日本からは世界40カ国以上に輸出されており、国によって美味しく感じるお湯の温度が異なるそうです。さて、一番熱い湯が好まれる国はどこでしょうか?
中国だそうです。中国人は熱くないと美味しく感じないそうです。逆にヨーロッパは70度くらいでいいとのこと。
先進国や都市ではすっかり定着したインスタントラーメンですが、今後、巨大な低所得層市場と狙うには、技術やコスト面でブレークスルーが必要そうです。
ところで、昨年話題になった『ネクスト・マーケット』(1日2ドル未満で生活する40億人をターゲットにしたビジネス)で取り上げられている企業は、P&Gなど人道支援に熱心な企業が多いのです。これらの企業は、もちろん社会貢献にも真剣に取り組んでいるのだと思いますが、40億市場開拓の事業家精神も持っているのでしょう。安藤社長にもきっと大きな夢があるのだろうと思いました。