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日々是好日

テクノロジーが社会を変える

目の前の仕事に追われて消耗する日々を変える


歳を重ねるにつけ自分が子供の頃の父親のことを思い出すことが増え、そのたび敵わないなあと思います。ただそんな中でも最近まで不思議だったのは、日曜の夕方から父親の機嫌が悪かったことです。やりがいのある仕事をやっていて何故、と思っていた私はとても鈍感だったのでしょう。最近は父の気分がよーく分かります。

本書は私がロンドンビジネススクールで学んでいた頃にもっとも影響を受けたスマントラ・ゴシャール教授の遺作です。ほんとうに残念なことに55歳という若さで2年前にこの世を去りました。

ゴシャール教授が生涯をかけて問い続けたのは「個が生き生きと働き、組織として強い企業とはどのようなものか」ということだったと思います。しかるに自分の日々を振り返ると目の前の仕事に追われて本当に重要なことを先送りにする−ゴシャールの言う「アクティブ・ノンアクション」に陥っていることがよくあります。情けないことに・・・

この本はそのような状況から内なるエネルギーと集中力を引き出す方法を示します。ゴシャールの研究結果によると、この双方をもったマネジャーは企業の中で10%しか存在しません。

今日もまた読み返しました。何度もアンダーラインを引いたポイントは2つです。まず目標を明確にイメージすること。日々のメールや会議に追われていると、いつの間にかこれが分からなくなってしまうのです。

そしてそのイメージに対して、強い感情的な結びつきをつくること。「そうした方が上司に褒められる」「そのほうが利益がでる」などの外的な理由だけではダメなのです。心の底からその目標に共感できるまで自分を持っていくのです。

そう書いてもなかなか容易に辿り付ける境地ではありません。
ゴシャール教授が好んで使ったフレーズはこうです。
自分のルビコン川を渡れ
私はまだ手前の岸辺でまごまごしているように思います。