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日々是好日

テクノロジーが社会を変える

清宮流リーダーシップを読み込む


NHK番組を観て興味をもった元早稲田ラグビー部監督の清宮さんの著作を早速読みました。「究極の勝利」と「最強のコーチング」の2冊です。

アマゾンのサイト
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先日も書きましたが、失礼ながらこの若さでこれだけの大口を叩くところがいいですね。会社で受けたリーダーシップ研修を一刀両断にするくだりも痛快です。

読んでいると二つの物語があるように見えました。ビジネスの言葉で言えば、一つは、変革の物語。望まれずに監督に就任したこと、最初に強みと弱みをアンケートしたこと、負けた原因を数値化したこと、強化ポイントを絞り込んだこと、これらはそのまま企業の変革のストーリーに置き換えても、まったく不自然ではありません。

もう一つは、心の物語でしょうか。イラクのテロでなくなった奥さんとの交流。この中で選手の心を一つにするスローガン「Ultimate Crush」が生まれます。また早稲田ラグビーの伝統精神「荒ぶる」にまつわるエピソード。

興味深いのは、清宮さんの提唱する「ビクトリー・チェーン」です。これも非常によく練られた戦略コンセプトだと思うのですが、核心は心の話です。ダイヤモンド形の外側には、「継続」「パワー」「精確さ」「独自性」「高速」という早稲田ラグビーの強さの源泉を配しています。これらは非常に分析的、合理的な要素ですね。

しかし、中央には「激しさ」と「こだわり」が置かれ、これはキャプテンの仕事、監督は環境を整えるだけと清宮さんは言い切ります。

そういえば、清宮さんの勤めるサントリーには「やってみなはれ」という伝統精神があります。同社でビクトリーチェーンを書くと、これが真ん中にくるのでしょう。いろんな企業で同じように考えてみると、面白いかもしれませんね。