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太田直樹のブログ - 日々是好日

テクノロジーが社会を変える

いまさら、あるいは、いまこそWeb2.0?


GW中の韓国から、今はサンフランシスコです。BCGでは年2回、パートナーミーティングというのがあり、世界中のパートナーが集まって戦略や組織の課題を、わいわいがやがや議論します。とは言え、コンサルティングの仕事は止まるはずもなく、24時間戦えますか(古いですね)というなかなか辛い状況です。

半年前のパートナーミーティングでは、ゲストスピーカーの戦略の大御所、ポーター教授のスピーチが白眉でした。(過去ブログ)
http://blog.goo.ne.jp/kozatori7/e/4eb32dd87cb9337d03aff5ba8e78e3eb

まだ二日目ですが、いまのところ結構盛り上がったのは、「Web2.0」についてのディスカッションでしょうか。これは、去年の夏から盛り上がっているテーマですね。オライリーが去年発表して話題になった論文をもう一度読み返してみましたが、確かに、刺激的な内容ではあります。(オライリー氏のサイト)
http://www.oreillynet.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html

論文中に面白い具体例が、「Web1.0Web2.0」で比べられています。私にとって分かりやすいのは、「ブリタニカオンライン→Wikipedia」でしょうか。

ちょうど5,6年前、BCGが「デコンストラクション」のコンセプトを打ち出した際、よく「ブリタニカ→マイクロソフトEncarta」の例を挙げました。価格、流通などビジネスモデルが大きく変わった例として分かりやすかったからです。

しかし、それはあくまでもサプライヤーからの視点で、Wikipediaの大きな特徴は、ユーザーが百科事典づくりに参加することによって、コスト構造やカバレッジ(本当にマイナーなトピックもカバーされています)が劇的に変わったことでしょう。これが、いわゆる「Long tail」(図に書くと分かりやすいのですが)と言われる現象ですね。また、「ユーザー参加」という点では、ヒッペルの「民主化するイノベーション」にも通じるトピックでもあります。(ヒッペルの過去ブログ)
http://blog.goo.ne.jp/kozatori7/e/85173b0184444eae7bf16a8fc88dedce

ただ、私は、「アンチWeb2.0」で少し考えてみたいと思います。何となくですけれども、勢いのあるGoogleに引っ張られ過ぎているような気がするのです。(天邪鬼でしょうか・・・)

いろいろ気になるのは、
・バーチャルの世界にどっぷり浸かって大丈夫なの?
・シニア世代は蚊帳の外?子供に悪影響はないの?
・先進国以外はどうなるの?
・本当のところ、世の中に対して何が創造されているの?
などなどです。

まだまだ、青いカリフォルニアの空の下で仕事三昧が続きます。