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日々是好日

テクノロジーが社会を変える

働きたくても働けない人、働けるのに働かない人


午後は、ダッカ市郊外のビスケット工場の見学に行きました。帰りに、WFPの玉村代表の案で、VGD(脆弱なグループの自立支援)プログラムに参加している女性の家庭を訪ねました。要は、午前中会った最貧困層の子供達の家庭を見るわけです。

VGDプログラムは、2年間、働き手や働く術のない、いわば、最も社会で脆弱な女性を支援するプログラムで、職業訓練や貯蓄を奨励し、その間は食糧援助が受けられます。バングラディシュが発祥の地として知られている、マイクロ・クジレジット(貧困層を対象にした無担保貸付)も、プログラムに組み込まれています。

私の想像を超えた、最低限の生活でした。一坪ほどの、つい立のような壁と申し訳程度に天井を覆っている板葺きの屋根の下で、一家5人が暮らしています。夜は床(というか地面なのですが)の上で寝るそうです。

しかし、話を聞いていくと、牛を2頭、にわとりが5羽、人力車が2台と、文字通り「何もなかった」状態から、生活の基盤ができたという話をしてくれました。マイクロ・クレジットでお金を借りて、VGDプログラムで牛の世話などを学んだそうです。以前から、なぜ、このような最貧困の人達が、98%もお金を返済するのか不思議でした。今回、何となく分かったのは、このような人達を訪問するNGOのネットワークと生活基盤を作る職業トレーニングの存在です。

急な訪問でしたが、一番下の女の子が、少しおめかしして迎えてくれました。確か9歳だったと思います。近くの学校に通っているそうです。お母さんは、自分の歳もよく分からないそうです。もちろん誕生日も。読み書きもできません。それが、この子供達から変わるといいなあ、と祈るような気持ちになりました。