太田直樹のブログ - 日々是好日

テクノロジーが社会を変える

巨人ドラッカー逝く


NYからの帰りの飛行機でインターネットにつないでいるとドラッカー死去のニュースが飛び込んできました。しばらく感慨にふけった後、思いついてAmazonドラッカーの『私の履歴書』を注文しました。日経での連載のとき、いくつか読んでいない回があったからです。

翌日に宅配便で本が届きました。便利な世の中になったものです。さすがに1週間の出張で疲れていたので、家でのんびり本を読んですごすことにし、さっそく読みました。約1世紀にわたる激動の人生は、1909年、ウィーンから始まります。

第一次世界大戦の勃発さなかのオーストリアで少年時代をすごし、アナリスト時代に恐慌も経験、ナチスの迫害を逃れて、英国を経て、米国へと渡り、戦後の米国の経済発展の中で、GM、GEなどの企業変革にも立会い、経営学を確立します。NPOにこれほど力を注いでいたのは初めて知りました。最終章の「有名になることだけが人生を測る物差しではない。」という言葉には重みがあります。

その後、本棚から『ネクスト・ソサエティ』を引っ張り出してきて読み返しました。
21世紀は経済ではなく、社会の変革が必要だ
バトンは残された我々に託されたのです。