私が寄席に行きだした頃は、志ん朝はもうホール中心になっていて、鈴本で何度か見たくらいの記憶しかありません。凛とした風情が印象的でした。
今夜の肴は、30年間撮り続けた5000枚から選び抜かれた写真集です。落語家の写真集を買うのも酔狂かもしれませんが、改めて見ると、やっぱり粋だと感じます。着物のことは良く分かりませんが、縦縞の着物は、上等なスーツを着こなしているような風情を醸しだしています。
宮藤官九郎の「タイガー＆ドラゴン」をきっかけに落語ブームが言われています。思い返すと、「失われた10年」の90年代はお笑いブームがありません。
・60年代：演芸ブーム。林家三平、落語四天王、笑点開始。
・70年代：8時だヨ！全員集合、吉本新喜劇。
・80年代：オレたちひょうきん族、MANZAIブーム。
・2000年代：M−１グランプリ、エンタの神様。
といった具合です。
また日本に活気が戻るといいなあと思いつつ、今夜は志ん朝の録音を引っ張り出して聞いてみようと思います。
