先週の日経ビジネス(2005.7.4号)別冊に「イノベーションのジレンマ」の著者であるクリステンセン教授のインタビューがありました。
ちなみに、「イノベーションのジレンマ」という本は、ビジネス書としては驚異的な30万部以上売れた、経営者やビジネスマン必読の本です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798100234/250-2881296-4205023
そのエッセンスを敢えて一言でいいますと、
優れた企業ほど、熱心に顧客の声を聞き、新技術を投入し、その挙句に、破壊的な商品に滅ぼされる
というショッキングな理論です。豊富な事例で検証されているだけに、一読すると救われない気持ちにすらなります。
クリステンセン教授が、イノベーションを2回以上起こした数少ない企業として挙げているソニーについて、上のインタビューでは、データに基づいたMBA流のマーケティングがソニーの凋落の一因であると言っています。それ以前は、盛田社長を中心に、自分が欲しく、かつソニーらしいものを開発しており、それが将来を見通した商品づくりにつながったというのです。
MBA流マーケティングの総本山がコトラーだとすると、これは科学的・分析的なマーケティングに対する、ポストモダンマーケティングに動きにも通じるものがあります。
では、ポストモダンとは何か?今後少し掘り下げてみたいと思います。