太田直樹のブログ - 日々是好日

テクノロジーが社会を変える

デジタル社会・官民データ

マイナンバー制度とデジタル庁や自治体への期待

マイナンバーが炎上気味です。A) 何が「問題」のポイントなのか?B) マイナンバー制度はそもそも何を目指していて、なぜいまのしくみになっているのかについてまとめてみました。

デジタルガバメントに希望はあるか

年明けの通常国会に関連法案が提出され、秋にはデジタルガバメントの司令塔になるデジタル庁が発足する見込みだ。どうすれば未来につながるアクションが起こせるのか、ということについて私見をまとめてみた。

スマートシティ・アーキテクトに求められること

スマートシティ・アーキテクト育成をSmart City Institute Japanと慶應義塾大学SDMが立ち上げる、ということで僕も参加させていただいた。パネルディスカッションでSDMの白坂先生が投げかけた最初の問いは「(良い)アーキテクトがいなかったらどうなるのか…

イギリスのNational Data Strategyについての英国内の報道

イギリスのデータ戦略はPro-growthを謳っており、データが経済や貿易を牽引することを目指している。以下はイギリスを中心とした記事リサーチです。どんな観点の議論があるのか

注目されるシビックテックの生態系

東京都から全国に広がった新型コロナウイルス対策サイトなどで、今年はシビックテックが注目され、コミュニティや活動の幅がぐんと広がった年になりました。シビックテックは、この先どのように発展していくのでしょうか。

マイナンバー制度はどこから来て、どこへ行くのか

新型コロナウイルスによるパンデミックの中で、普段はあまり意識することがない、国による社会保障システムの違いが明確になった。マイナンバー制度について大きな変化がありそうだが、「これから」を考えるために「これまで」を理解することが役に立つ。

スマートシティの可能性を改めて考える+「特区」制度の経緯

スマートシティは、これまで専門家、コンサル、ベンダーの関心事だったのが、今回、様々な人が、その可能性や課題を感じていると思う。スマートシティは危険だ、という声もでてきた。日本における、いまのスマートシティの検討や議論は視野を広げた方がいい…

”未来のあたりまえ”を小さなスクリーンの外側に創る

全てが企業に占拠されてしまったスモールスクリーンではなくて、身体性がある中で、モノを介して、人と人、人と自然の世界が接する共有基盤(デジタルコモングラウンド)を創っていけないだろうか。

2019年に学んだ34のこと

平成の最初に、書籍の売上トップ30に「自己啓発本」はゼロだったが、いまは3冊に1冊となっている。にもかかわらず、私たちの自己を知る力は低下している。そして、ソーシャルメディアで自分語りをするのが大好きだ*1。 AIが、私たちが自分自身を知るよりもよ…

高専デザコン 2019 | テクノロジーとあたたかな未来

高専では3つの大会があって、ロボコンがよく知られている。デザコン は新しい大会で、今年は16回目になる。驚いた。完成度が高くて、かつあたたかな未来がそこにあった。

夢のような4日間 | ウェルビーイングを実装して、未来のくらしをつくる

立ち現れる未来 公園の植物が町の人に語りかけてくる。 ゴミ捨て場が、町の人のこころをつなぐ。 朝、みんなのこころのスイッチが入るのと同期しながら、自分のこころのスイッチを入れる。 「頑張れ!」と祈る気持ちを、メガホンが離れたところに届ける。 傘…

スマートシティでもやもや

最近、「スマートシティをやりたい」という声を聞くことが多くなった。そのとき心の中で「それって、インターネットをやりたい」って言っているのと近いんじゃないかな、と思っている(たまに口に出してしまってます。すみません)。 スマートシティは、イン…

21世紀の公共サービスを、共に考え共につくる

2日間のCode for Japan Summitが終わった。日本の状況は、マクロに見ると、なかなか厳しい。ただ、今回のサミットでは、少しでもよい未来を次の世代に渡すムーブメントの兆しが見えたと思っているのと、それを仕掛けるために「同じ船に乗りませんか」という…

G20大阪サミットが歴史的に意味があるとしたら:デジタル社会の未来

「21世紀の石油」と言われるデータをめぐる状況は、早い速度で動いている。最近、気になっている動きをまとめてみた。ちょうど2年前に、デジタル社会・経済の3つのシナリオを論じたレポートを紹介した。

東北の経営者と一緒に考えたこと

前半では、Soceity3.0(工業化社会)で日本はチャンピオンになり、Soceity4.0(情報化社会)で敗退した、という話をする。ただ、危機感を伝えるだけでは、大したことは起こらないと思っていて、後半では、ありたい姿をイメージすること、に重点を置いている。

気仙沼と金沢で、経営者とテクノロジーについて話して考えたこと

気仙沼と金沢で、テクノロジーについて経営者にお話させていただいた。ユーザー企業、大学、地域のIT企業、個人のつながり、こうした「生態系(エコシステム)」は、地域の意思があれば、少しずつ育っていく。

GovTechと未来のくらし、しごと

改めてGovTechって、なんで大事なのか、と聞かれると、答えるのはやさしくない。ただ、10年後にこんなことができるとしたら、その後ろにはGovTechの基盤があるはずだ。

2050年に46歳+になる高校生に話したこと

「AIは怖いと思っていたけれど、なんだか未来がワクワクしてきた」こんな感想を数名の高校生からもらった。そう、因数分解ができる課題解決など、狭い意味での知は自動化や最適化がされていくけれど、たぶん、その外に豊かな可能性が広がっているのだろう。

国境を越えてデータが流通すると何が起こるのか

1年半ほど前に、サイバー空間に国境は必要か、という視点から、日本は重要な役割を果たすかもしれない、と書いた。ただ、そもそも、国境があると困るのだろうか。例えば、中国に行ったらしばらくの間、Facebookとかを我慢すればいいだけではないのか。 kozat…

3分で分かるGov Techの注目すべき動き

政府の未来投資会議の柱の一つにGov Tech(分科会はスマート公共サービス)が立てられていることもあり、動きが活発だ。産官協議会*1が昨年末から開催されており、私も参加させていただいた。また年明けからGov Techのカンファレンスが活発化しており、国会…

関西財界セミナーで考えたこと

京阪神の経営者が一堂に会する「第57回関西セミナー」に問題提起者として参加させていただいた。事務局が、必ずしも予定調和ではなく、多少かき回してもいいという方針だったので、やりやすかった。

i.schoolのシンポジウムで考えたこと

堀井先生に声をかけていただいて、i.schoolのシンポジウムで話をさせていただいた。パネルディスカッションでは石川善樹さんがいい感じにかき混ぜてくれて楽しかったし、懇親会では熱量の高い質問が2時間続いた。僕が話した概要はこんな感じ。その後の質問が…

2018年のまとめ

2018年は、デジタルテクノロジーに対する不信や反発が顕在化した年として、歴史に刻まれるだろう。Facebookの事案やGoogleのスマートシティ計画への反対運動など、様々な出来事があった。国や企業が言う”人間中心の技術”というようなありふれたお題目では、…

学びのデータが動き出す|埼玉県から広がる教育革命

日本の中学生は、中学になると6割が数学に苦手意識をもつ。ちなみに、学力は世界でもトップクラスだ。理由はいくつかありそうだけれど、学力テストにも原因がありそうだ。実はテストについて、埼玉県で静かな革命が起こっている*1。 知りたいのは「点数」で…

予想だにしなかった光景を会津で見た

会津で行なった3日間のプロトタイピング合宿は、予想をはるかに超えたものになった。最終日のデモを見ていて、熱いものが込み上げてきた。一体、会津で何が起こったのだろうか。

「犯罪予測警察」は未来の物語ではない

自分のあらゆるデータが捕捉され、社会が「最適化」される世界は、2020年代にくっきりと目の前に現れるだろう。そして、それが起こることに対する選択肢は、あまりないだろう。都市から脱出して、ネットからも離れて、どこかの村に籠らない限りは。

3分で分かる「官民データ法」から「デジタルファースト法」への道のり

地方自治体の官民データ活用推進計画は、策定が義務である都道府県で4団体、努力義務である市区町村は15団体にとどまっている。一方、6月に閣議決定された「未来投資戦略2018」は、デジタル・ガバメントが柱のひとつになっている。

2018年前半のブログ記事ハイライト

もし、2050年の未来から地方創生を振り返ったら、それは僕らにとってどんな意味を持つのだろうか。自分が進む方向に一歩踏み出すことを後押ししてくれた記事。2000人以上にシェアいただき、3万人以上に読んでいただきました。

メルカリ化が世界を救う?| 「所有」がない社会モデル

指輪やペットなど私的なものを除いて、全てのものが常にオークションの対象になって、独占や既得権が廃され、公共化された資産からの利益が等しく配分されることで、僕らの社会は次のステージに進むことができる。話題の本『Radical Markets*1』が提案する社…

このイメージを共有したい | 官民データ法からデジタルファースト法へ進んでいくのだけれど

最近、電子行政の加速を目指す経産省のデジタルトランスフォーメーションオフィス(DXオフィス)の求人が話題になった。1名の募集に500名のエンジニアが殺到したらしい。ルールやハコが不要だとは言わないけれど、利用者視点を徹底し、過去のレガシーに向き…