太田直樹のブログ - 日々是好日

テクノロジーが社会を変える

マイナンバー制度とデジタル庁や自治体への期待

マイナンバーが炎上気味です。A) 何が「問題」のポイントなのか?B) マイナンバー制度はそもそも何を目指していて、なぜいまのしくみになっているのかについてまとめてみました。

デジタル田園都市の課題とチャンス(後編)

前編では、デジタル田園都市国家構想の意図と基本骨格、そして陥りやすい落とし穴(と変化の兆し)について整理しました。 そこから3つの提案をしますが、ポイントは人材の話とセットにしていることです。また、フィールドとしては、「地域にデジタル人材が…

デジタル田園都市の課題とチャンス(前編)

岸田政権の目玉政策として「デジタル田園都市国家構想」が打ち出され、総額5.7兆円の予算が投入されます。昨年11月に設置されたデジタル田園都市国家構想実現会議(以下、デジ田会議)の構成員に任命されたこともあり、いろんなところから連絡をいただきます…

民主主義はどのように変化しているのか

いまは、政治的な力がない若い人に、子供たちや環境や地球について考えさせているが、それは公平ではない。われわれは、歴史上どの文明も直面しなかった新しい変化の中にいる。

監視社会に対する戦い?ー市民参加のデジタルプラットフォーム

Decidimは、バルセロナを含む100都市以上で使われています。DPPPs運用の目的は多様です。政府にアクションを促す圧力を生み出すしくみ、市民のデジタル主権を保護するツール、デジタル監視社会への反発を和らげるためのスマートシティのギミックなどが謳われ…

2020年に学んだ33のこと

さまざまな分断があることを感じている。人と人、人と自然が、異なるけれども、関係しあえるという生命的な情報観からどんな未来が拓けるだろう

デジタルガバメントに希望はあるか

年明けの通常国会に関連法案が提出され、秋にはデジタルガバメントの司令塔になるデジタル庁が発足する見込みだ。どうすれば未来につながるアクションが起こせるのか、ということについて私見をまとめてみた。

スマートシティ・アーキテクトに求められること

スマートシティ・アーキテクト育成をSmart City Institute Japanと慶應義塾大学SDMが立ち上げる、ということで僕も参加させていただいた。パネルディスカッションでSDMの白坂先生が投げかけた最初の問いは「(良い)アーキテクトがいなかったらどうなるのか…

イギリスのNational Data Strategyについての英国内の報道

イギリスのデータ戦略はPro-growthを謳っており、データが経済や貿易を牽引することを目指している。以下はイギリスを中心とした記事リサーチです。どんな観点の議論があるのか

関係人口から拓ける地域の未来

ここは、僕がことあるごとにお勧めしている筧祐介さんの『持続可能な地域のつくり方』に基づいています。ポイントは、地域をまるっと変容させる4つの取り組みの一つ「チャレンジ」を増やすときに、関係人口はとても重要になってくる、ということです。

注目されるシビックテックの生態系

東京都から全国に広がった新型コロナウイルス対策サイトなどで、今年はシビックテックが注目され、コミュニティや活動の幅がぐんと広がった年になりました。シビックテックは、この先どのように発展していくのでしょうか。

この世界は面白い【ASK ME 6】

お話しする中で特に印象的であったのは、太田さんの「なんで?」という一言の多さです。笑 自分自身、その理由を考えたことがなかったことにたいしてなんで?をかんがえたとき、誰かがそう言っていたから、それが当たり前だと思っていたからといった根拠が多…

マイナンバー制度はどこから来て、どこへ行くのか

新型コロナウイルスによるパンデミックの中で、普段はあまり意識することがない、国による社会保障システムの違いが明確になった。マイナンバー制度について大きな変化がありそうだが、「これから」を考えるために「これまで」を理解することが役に立つ。

コンタクトトレーシング(接触確認)アプリをめぐる欧米の報道

コンタクトトレーシングアプリは、Covid-19感染対策で止めていた社会や経済を再び動かす中で、日本だけではなく、各国で導入が検討されています。 以下は欧米の記事リサーチですが、どんな観点の議論があるのか、参考にしていただければと思います。リサーチ…

地域で、新しい学びに向けて動き出していること

新型コロナウイルス感染症が広がる中で、多くの地域で学校が休校になっている。教育を止めないために、教育関係者や行政は対応に追われている。そうしたピンチをチャンスに変えるヒントになる、地域における活動の最前線をご紹介したい。

スマートシティの可能性を改めて考える+「特区」制度の経緯

スマートシティは、これまで専門家、コンサル、ベンダーの関心事だったのが、今回、様々な人が、その可能性や課題を感じていると思う。スマートシティは危険だ、という声もでてきた。日本における、いまのスマートシティの検討や議論は視野を広げた方がいい…

シン・ニホンが群馬に上陸する

シン・ニホンの重要なメッセージの一つは「人口は減っていい」ということだ。その理由は、価値を生み出すやり方について、世界は根底から変わりつつある、という安宅さんの認識にある。

『シン・ニホン』 - 感想から行動へ

『シン・ニホン』を手にとってから1週間が経ち、まだ身体の中に余韻が残っている。エネルギーが湧き出ている感じだ。でも、本書の内容はあまりにも壮大で、この熱量をどこに向けたらいいのだろう。また、日々向き合っている現実は、相変わらず悩ましくて、ふ…

これらの智慧は未来をつくる道を照らしてくれる

"未来”という言葉に、ポジティブなイメージは、すっかりなくなってしまった。”予想だにしない未来”を、僕らは共に創ることができる。この映像は、その道を照らしてくれる12の智慧をまとめたものだ。

”未来のあたりまえ”を小さなスクリーンの外側に創る

全てが企業に占拠されてしまったスモールスクリーンではなくて、身体性がある中で、モノを介して、人と人、人と自然の世界が接する共有基盤(デジタルコモングラウンド)を創っていけないだろうか。

2019年に学んだ34のこと

平成の最初に、書籍の売上トップ30に「自己啓発本」はゼロだったが、いまは3冊に1冊となっている。にもかかわらず、私たちの自己を知る力は低下している。そして、ソーシャルメディアで自分語りをするのが大好きだ*1。 AIが、私たちが自分自身を知るよりもよ…

高専デザコン 2019 | テクノロジーとあたたかな未来

高専では3つの大会があって、ロボコンがよく知られている。デザコン は新しい大会で、今年は16回目になる。驚いた。完成度が高くて、かつあたたかな未来がそこにあった。

地方創生でほんとうにやらなければいけないこと+大切な追記

令和に入って、公立高校が1つしかない市町村は約200ある。まだ間に合う。魅力化校では、テクノロジーが発達した未来に必要とされる、探究心や問いを見出す力をつける機会が豊富にあるという意味で、未来につながるとても重要な取組みだ。

夢のような4日間 | ウェルビーイングを実装して、未来のくらしをつくる

立ち現れる未来 公園の植物が町の人に語りかけてくる。 ゴミ捨て場が、町の人のこころをつなぐ。 朝、みんなのこころのスイッチが入るのと同期しながら、自分のこころのスイッチを入れる。 「頑張れ!」と祈る気持ちを、メガホンが離れたところに届ける。 傘…

スマートシティでもやもや

最近、「スマートシティをやりたい」という声を聞くことが多くなった。そのとき心の中で「それって、インターネットをやりたい」って言っているのと近いんじゃないかな、と思っている(たまに口に出してしまってます。すみません)。 スマートシティは、イン…

21世紀の公共サービスを、共に考え共につくる

2日間のCode for Japan Summitが終わった。日本の状況は、マクロに見ると、なかなか厳しい。ただ、今回のサミットでは、少しでもよい未来を次の世代に渡すムーブメントの兆しが見えたと思っているのと、それを仕掛けるために「同じ船に乗りませんか」という…

GRサミットの幕開け|変な人集まれ!

GRサミットが誕生した。サミットのテーマは「地域課題解決にフォーカスした良質で戦略的な官民連携」となっている。セッションに登壇し、懇親会で40名ほどの方とお話させていただいて、感じたことや考えたこと。

「未来の学び」を体験する2日間|Learn x Creation

未来の学び*1はどうなるのだろう。いま、従来の境界線を越えた動きがある。 中央省庁では「黒衣(くろご)がこのようなかたちで表現するのは異例だと思いますが」と、文科省の合田さんが学習指導要領をハックする指南書*2を出したり、経産省では浅野さんが同…

放送村のある出来事 | CASという岩盤をめぐって

結果は、規制改革推進会議からの検討要請に対して、ほとんどゼロ回答であった。有料放送を見るためには「加入者識別」が必要だ。技術的にはいくつかのやり方があるのだけれど、日本だけが、有料放送を見る見ないに関わらず「B-CAS」という形で、全てのテレビ…

G20大阪サミットが歴史的に意味があるとしたら:デジタル社会の未来

「21世紀の石油」と言われるデータをめぐる状況は、早い速度で動いている。最近、気になっている動きをまとめてみた。ちょうど2年前に、デジタル社会・経済の3つのシナリオを論じたレポートを紹介した。