太田直樹のブログ - 日々是好日

テクノロジーが社会を変える

電子行政で日本がイケていない構造と突破口(後編)

行政のデジタル化のグローバルな潮流をつくったのは、英国のGDS(Government Digital Service)という組織だ。米国のUSDSや18Fは、GDSに刺激されて出来たし、最近、日本からたくさんの人が視察に行っている(その成果はいつでるのかな...)。 このWorking at…

電子行政で日本がイケていない構造と突破口(前編)

電子政府は2001年から国の重点政策課題とされているが、関心を持つ人はとても少ない。ただ、顕在化しているところではビジネスのし易さについては明確にマイナスになっている。近い未来でいえば、子供の孤独など横断的な課題への対応力などで、大きな差がつ…

「教育改革」のゆくえ

最近、教育改革は教育から入らない方がよいのではないか、と考えている。新しいシステムは、いろいろなオルタナティブがひしめいていて、まだ混沌としているけれど、おそらく見えてきているのは「自分で学んでいく、しかもそのやり方はさまざま(self-direct…

2017年のまとめ

2017年は、僕らが「多分後戻りのできない分岐点」にいて「けれどそのことの自覚が難しい」中で「自分なりの問いとアクション」が見えた年だった。未来への投資が削られる国に、未来はない。国家は立ちすくんでいて、それほど遠くない未来に世界を動かしてい…

Fast alone, Far together - 1人だと早く、一緒だと遠くへ

官民データ法の勝手ガイドラインを作るキックオフを行った。年末の平日昼間に半日を費やすワークショップに、行政・企業・大学といったセクターを超え、しかも各地から参加者があった。 時を同じくして、都道府県の計画がパブコメに出されている。それを踏ま…

僕らは都市と共に滅びていくか、それとも。。。

「(A)都市と地方の格差の拡大は、あらがえない法則に従っている」ということ。もう一つ「(B)ただし、それはどうやら持続可能ではない」こと。「より少ない資源でより多い成果を出す」のが都市化になる。だから、人類社会の未来は都市化にあり、「地球の…

2017年に学んだ33のこと

中国人から見ると、日本の街は20世紀に見える。話題になった記事はこれだけど、日本の有識者も同じメッセージを発信しだした。最近のは例えばこれ。 ただ、もう中国アゲの記事はお腹いっぱいで、サゲの記事は食あたりしそう。 6月末時点で、世界にユニコーン…

予告編:ほんと、官デ法は知られていないんだけれど

このままいくと、自治体の情報化部門主導で、人知れず計画が作られ、人知れず忘れ去られそうです。見たい未来:例えば、子供を取り巻く環境について、行政だけでなく関連するNPO(病児保育、学習支援、DV等の相談など)でデータを共有して、地域全体で子育て…

ディストピアを手触り感をもって味わう、『献灯使』を読んで

近未来の日本 ー 大厄災が日本を襲い、東京23区には人はほとんど住んでいない。九州や東北、北海道は豊かな暮らしをしているらしいという噂を聞きながら、「西東京」と呼ばれる地域の仮設住宅に、100歳を超える「元気な」老人と、身体の弱いひ孫が暮らしてい…

奇跡のような場で起こりつつある、予想だにしなかった未来

100年後に「歴史が変わった」と言われるような社会実験を次々と起こそうとしているコミュニティがある。僕は1年前くらいから運営側に入り、個人のプロボノとして活動している。コクリ!プロジェクトについて、そろそろこのブログでも書いてみたい。このコミ…