太田直樹のブログ - 日々是好日

テクノロジーが社会を変える

3分で分かる「官民データ活用推進計画」

10月10日に地方公共団体向けの「官民データ活用推進計画策定の手引」が公表された。都道府県版が45ページ、市町村版が59ページ。例によって、決して分かりやすいとは言えない。「データは21世紀の石油」というほど大事なのに、何とかならないだろうか。とい…

CIVIC TECHの最前線が面白くて仕方がない

政治や行政の仕事に不満があれば、自らその仕事を試してみよ。企業のビジネス手法に問題ありと思うなら、自ら解決を試みてみよ。地域社会に課題があると感じたら、自分の家を例に解決してみよ。 『シビックテックイノベーション 行動する市民エンジニアが社…

鎌倉資本主義を考える日(第0回)

「鎌倉資本主義を考える日」に参加した。面白法人カヤックの柳澤さんの声かけで、鎌倉に拠点を構える企業、カヤックの他、パタゴニア、鎌倉投信などの経営者や(この言い方は好きではないけれど)有識者が、建長寺に集まり、半日みっちり議論した。 「資本主…

Code for Japan Summit 2017、越境するワクワク感

Code for Japan Summit 2017に参加した。テーマはBorderless。本当に面白い人が集まっていて、長い時間居られなかったのが残念だった。テーマの通り、垣根を越えて、何かを創っていくことのワクワク感。会場のあちこちで、それを感じた。 例えば、80代でプロ…

ユニコーン企業の8割が米中に集中、日本はどこから変わるのか?

G1 Globalに参加した。いろいろな気づきがあったけれど、ひとつ取り上げるとすれば、Tech Business: Harnessing New Ideas into Sustainable Venturesという分科会だろうか。パネリストの一人、インドを中心にアジアのスタートアップに多数投資している佐藤…

安全保障と僕らがほんとうに守りたいもの

『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』という本が売れている。まずは、売れて良かった。というのも、目次*1を見ただけで、知りたい人が読んで「ああ、やっぱりそうなんだ。自分の思った通りだ」となりがちな本だからだ。安保を巡っては、分断が生じて…

世界一チャレンジしやすいまちを目指す宮崎とアグリテック

ピーマンを栽培するハウスを見にいったのだけれど、最初に見せてもらったのは圃場横の事務所にあるパソコンの画面だった。温度、湿度、照度、CO2濃度などがリアルタイムでトラッキングされ、そのデータをどう読み解くかを、福山農園の福山望さんが説明してく…

EdTechのこれから、注目している人たち

前回、EdTechは大きな編極点を迎えていて、テクノロジーが格差を広げるかが今度の課題と書いた。そんな中で、僕が面白いなあ、と思う人たちについて、一言ずつ。 小宮山利恵子さん(リクルート次世代教育研究院 院長) 言葉は悪いかもしれないが、いろんな意…

EdTechの現在地、300年の歴史が変わるか

少し前になるのだけれど、エコノミストで「未来の学び」という特集があった。副題は「テクノロジーと先生が学校を変える」。 www.economist.com 基本的には前向きな記事。現在地として、改めて確認できたのは。 ・集団で教室に机を並べて教育を受けるシステ…

地域における起業のエコシステム、「地方には余白しかない」

今月始めに大臣補佐官を退任*1して、しばらく地方をぶらぶら回ろうと考えていたら、とても興味深い記事*2を見つけた。起業のエコシステムが出来つつある20の地域の事例だ。 「地方には余白しかない*3」という、トーマツベンチャーサポートの前田さんの言葉が…