太田直樹のブログ - 日々是好日

テクノロジーが社会を変える

人口8千人の世界トップ10のファンキーな町トットネス、日本の地方もハジけるかも

エダヒロさん*1に呼んでいただいて、英国トットネスの取り組みから考える、という会に参加した。課題だらけの地方経済について、少し視点を変え、工夫をすれば、こんなにワクワクできるとは! 詳しくは、枝廣さんが「地方経済を取り戻す*2」というテーマで、…

「なぜ働くのか」という問いは大事だけれど(後編)

「パフォーマンスが良くて、エンゲージメントが高い人の比率」について、経産省の伊藤さんを招いた勉強会で、参加者からの発言があった。その企業では、従来はパフォーマンスがHRの中心だったが、最近、エンゲージメントをもう一つの軸として重視している。 …

「なぜ働くのか」という問いは大事だけれど(前編)

「仕方なく」あるいは「いやいや」働いているひとが、とにかく多い*1。さらに、そのことに無自覚である*2こともある。これは世界的な現象だけれど、特に日本がひどいときている。 そこで「パーパス(目的)」だ。マーク・ザッカーバーグが母校、ハーバード大…

不確実な未来。何をどう学ぶか - 100年変わらなかった学校が変わる?

正直に言えば「学習指導要領」について考えたことも、ましてや話をしたことは、これまでの人生でほとんどない。なんだけれども、学習指導要領が大きく変わり、学校も変わり、社会も変わる(かもしれない)ということについて書いてみたい。 「AIによって人間…

誰が2027年の世界を動かしているのか - このレポートは必読

iPhoneが出てから10年が経った。これからの10年はもっと変わる。僕らは、いま、その分岐点に立っていることがとてもよく分かるレポート*1だ。プロジェクトに参加した元同僚のReiruiさんの活躍には敬意を表したい。 議論の中で何度も浮かび上がったテーマは、…

揺れる個人、許す国家、ゆるい変革 - 経産省「若手PJ」とかつての「プロジェクトK」、「応仁の乱」の歴史観

経済産業省の「若手PJ」について、英語でブログを書いてみた。その前に、英治出版で議論をしていて、そこには壁一面に本棚があるのだけれど、2003年に霞ヶ関の若手官僚が立ち上げた「プロジェクトK」の本*1が偶然目に止まって、一読して、これは相当すごい変…

”会いに行ける官僚”、バズった経産省「若手PJ」とこれから

「立ちすくむ国家WS*1」に参加してきた。5月18日に、経済産業省のもっとも重要な産業構造審議会の総会で、若手官僚30人が作ったペーパー「不安な個人、立ちすくむ国家〜モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか〜」が配布された*2のは異例なことだし、その資…

生産性の謎は、AIがコンセントから電気をとるように行き渡ると解消する?

“Productivity Puzzle”とは、先進国において、少なくともリーマンショック以降の7、8年、長く見るとこの30年間、様々な技術進化があったにも関わらず生産性が上がっていないという命題だ。 Bill Janeway氏のエッセー*1によると、電化による生産性向上が…

GAFAの陰謀論!?シンギュラリティ仮説の背景を読み解く

宗教や文化といった背景から、シンギュラリティやテクノロジーについて捉えること。東京大学の情報学環の須藤教授のお話から興味を持ち、仏哲学者ジャン=ガブリエル・ガナシア氏の著作*1を読んだのだけれど、正直に言えば、警世の一冊なのかとんでも本なの…

「プライバシー」というのも過去の風変わりな表現になる(のかな)

2017年5月30日、改正個人情報保護法が全面施行された。改正のいちばんの目的は「データをもっと活用する」ということ。そのために「個人情報」や「匿名加工」の定義を見直し、「オプトアウト」など個人の権利も強化している。 21世紀は、データが石油だと言…